セミリタイアは誰かがやってるのを見てるだけで良い。
セミリタイアという言葉を知ったきっかけは、大橋巨泉さんだったと記憶しています。
世界まるごとHOWマッチをはじめ、仕事には事欠かない人気タレントが、50代半ばで仕事を辞め悠々自適な生き方を選んだわけですが、当時はお金は十分すぎるほど稼いだので、もうこれで満足なんだなあ程度に見ていました。
このあたりのことは本人の著書「人生の選択」に書いてますが(ああこの本面白いですよ)、その後の財政面の準備は絶対必要ですし、当然ながら家族の理解、それと一体毎日なにをして過ごすのか、何を優先して生きるのか、それらが決まってないとなんだかわからない後半生になってしまいます。
家にいるしかなくて、テレビの前で無為に過ごす、それが求めていた自由とは思えません。
もっとも貴重な資産である時間をどうやって使うのか、それをクリアできてはじめてセミリタイアだと思うわけです。
数年前からセミリタイアのブログもよく見るようになりました。
そこには、十分な資産や副収入を持って自由を満喫する方、ゴールに向けて資産運用をする方、雇われない生き方を模索して会社を脱出しちゃう方、何にもないけどリタイアしちゃってる方、様々なモデルがあります。
それはそれでほんとうに興味深い内容ばかりです。
僕はずいぶんとセミリタイアに憧れてきました。
ですが、僕の結論としては、セミリタイア後の具体的な何かがまったく思い浮かびません。
だったら、できるだけ長く働いていた方が幸せなんじゃないかと思っています。
給与なんかそこそこでいいんです。
危険な仕事とかはダメですよ、そりゃ。
誰かの役に立って、お金をもらって、わずかな報酬を家に持って帰る。
これをできるだけ長く続けられるようにする。
別の言い方をすれば、自分という資産をできるだけ長く運用していくということです。
今はこっちの方がモアベターだと思っています。