ゴミを拾う習慣
金木犀の香りが漂う季節になりました。僕が働くスーパーでもボジョレーヌーボーやクリスマスケーキにおせちといった予約パンフが店頭に並びはじめました。
アルバイト生活も1年を超え少しずつまわりの信頼を得てきていると思っているのですが、どうなんでしょうか。基本的にはマニュアル通りに早く、正確に、気持ち良くキレイに作業するだけのことですから、余計な評価など必要ないのかもしれません。
これからさらに飛躍して、どこかを目指すわけでもないですし、少しでも誰かの助けになれれば、お客さんに喜んでもらえれば、それが大事なのですが。
半月程度の出勤日数で残る時間を自身や家族のために使う毎日ですが、欠かさずやっていることがあります。それは近所のゴミ拾いです。家の近くに小売店と駐車場があるのですが、その近辺を中心にゴミを拾っています。自分の住んでる家はもちろん生活圏である近隣も大切な資産(価値)の一部ですから、やたらとゴミが散らかっているのもやはり気になります。不思議なもので散らかりだすとゴミの散乱は加速していきます。ゴミを見たら安心してその上に捨てられるのでしょうか。
毎日拾うゴミの量は大体5〜10点程度、タバコの吸い殻はキリがないので除外しています。捨てられた買物レシートだったり(これかなり多い)、空き缶やペットボトル、コンビニ弁当やカップラーメンの残骸、タバコの空箱やその包装ビニール、飴玉やお菓子の小袋、最近はマスクなどなど。ひどいときには、赤ちゃんのオムツやビニールに押し込められた汚物、中身が黄色い(小水?)容器、車のバッテリーなど、なんでこんなものがというものもあります。
確実に目に止まるゴミだけで毎日5点以上拾うわけですからタバコのポイすてを含めると相当数のモラルのない人々がいるということです。
モラルのない人がいるから怒りを覚えるとか、自分の良心に酔うとかそんな気持ちはまったくありません。
たんたんとああ今日も落ちてるなと思いながら拾う毎日です。
ある日一度だけ見知らぬおばあさんに「ご苦労様」と声をかけられ少し幸せな気持ちになりました。
どこかの企業が「ゴミ拾いは夢の欠片を拾っている」なんてことを紹介してましたが、もう半年以上続けてますのでそろそろ抱えきれないほどの夢であふれていても良いはずなのですが、まだまだということですね。
最近は何がなんでもゴミを拾ってやる、ゴミひとつない街にしてやるといったおかしな闘志がわいてきました。いつまで続くやらです。
いつかゴミを捨てたら罰金なんて条例ができるといいですね。あのシンガポールのように。