子どもとともに過ごした季節
コロナ緊急事態宣言が全国的に解除されました。
ダイヤモンドクルーズ号の連日のニュースからはじまり約4ヶ月が過ぎようとしています。
毎日の生活は当たり前のように明日もくるものと信じていましたが、唐突に学校が休校になり、自粛自粛と叫ばれ、誰かが誰かのバッシングをはじめ、桜が咲きはじめチューリップの見ごろを迎えGWに入っても終わりがまったくみえませんでした。
いつもは気付きにくいですが、ヒトは脆くて不安定な土台の上に生きているということをあらためて思いしらされました。
2011年の震災時のあのどこか頼りない日々にも似たような。
世界は一変です。さまざまな生活様式、価値観も大きく変わっていく気配を感じます。
今後、必要なものと必要でないものがはっきりしていくはずです。なんでこんなことしてたんだろう、なんで我慢してやってたんだろう、こんなのやめてもいいよね、といったことがはっきりすると思います。
それとあまりにも多くの期待を自治体や国に求めすぎすぎるのもどうなんだろうということ。結果的になんの頼りにもならないのに。
国にもっと保証して欲しい、国がもっと早く決めて欲しい、知事が頼りないとか、行政が全国民を守れるはずはありません。
あまり依存しすぎるのも危険なような気がします。
自分や家族を守るためにまずはなにをすべきか、優先事項を決めて対処していく。
結果的に生き死にに関わることになれば、それはそれでそれなりの機関に頼らざるを得ない場面もあるとおもいますが、まずは自分たちで生き延びていくのが基本だと思います。
この数ヶ月ずっと子どもとたくさんの時間を過ごしました。庭でサッカーをしたり、本を読んであげたり、毎日一緒にお風呂に入ったり、子どものたわいもないお喋りに耳をかたむけたり。きっとこんなに濃密な家族との時間は今後もうないかもしれません。
いや、また同じことをしたくないというのもありますが。
不安なことや眠れないこともありましたが、とても幸せな日々でした。
ひとりになりたい、ひとりに酔いたいときもありましたが、それも贅沢な話です。
寝ても覚めても子どもがいつもそばにいる、いつかこの季節を噛み締めるときがくるだろうと思います。
新緑もまぶしく美しい季節になってきました。
まだまだ明るいニュースは見えてきませんが、できることをやっていくほかありませんね。
自分の身は自分で守るのが基本です。誰も助けてはくれません。
でも基本はまあなんとかなるだろうという姿勢が大事だと思います。