なにかあったときは慌てふためかずにゆっくりと。
「いつまでもあると思うな親と金」という古くからの言葉があります。
僕は幸い両親とも健在ですが、こんな歳になっても親がいつまでもいてくれるような気持ちになります。
これから親の介護や病気に直面した時にきっと気づかされると思います。
今まで親が元気でいてくれたことは、とても幸福なことだったんだなと。
親とお金を一緒にするのもどうかと思いますが、お金を失うときはあっという間です。
職を失ったり、働けなくなったり、詐欺にあったり、あるいは投資話や借金の肩代わりを担わさられれば、一瞬で全てを失ってしまいます。
それは恐怖です。
現実的にそういった境遇に晒されているひとはたくさんいます。
人生は綺麗事では片付けられません。
そして、未来はとてもおぼつかないものです。
しかし、いづれ起こりうることに悩んでも仕方ありません。
できれば穏やかに過ごしていけるよう、足元を見ながら生きていくだけです。
でも、いつかは自分では片付けられないような問題に直面するかもしれません。そんなときはあわてふためかないことです。
短絡的に答えを出さず、そういった時こそひとつづつ問題を紐解いていくべきです。
いわゆるスロー思考です。
ゆっくりゆっくりです。
これはあの人に聞いてみよう、あの機関で相談してみよう、この本で調べてみよう。
優先事項を決めて問題を解決していくほかありません。
なんで自分ばっかりがという気持ちはわかります。
でもそれが現実です。
誰も問題を先に進めてはくれませんし、自分を頼りにするしかありません。
自分を頼りにすること、それが自立です。
いつまでもあると思うな親と金。
形あるものはすべて遅かれ早かれ失われていくものです。
その時に慌てふためかないようにしたいものです。