投資判断は慎重に。
本屋の投資コーナーを歩いていると株やビットコインで資産倍増とか10倍とかやたらと射幸心をあおる雑誌が目につきます。
数百円の雑誌で資産が劇的に増えるわけありませんよね。
すべてに言えることですが、自己啓発をはじめ投資や人生の成功ノウハウといった類いの雑誌、セミナーなどを安易に鵜呑みにするのは禁物です。
胡散臭いこと、なんだか違和感を感じることには近づかず疑ってみることが必要だと思います。
自分が納得できないものには決して曖昧な判断をしないことです。
僕も資産運用するにあたっては、最低限騙されないよう、自分で納得した商品にだけに投資してきたつもりです。
納得した商品であれば運用がうまくいくのかというと、そこがまた難しいところなんですが。
それと投資資金についてもダメージを受けても問題ない範囲であること、全損するような商品には手を出さないことをルールにしました。
余剰資金で、しかも個別株ではなく分散の効いた金融商品を選んできました。
しかし、実際に参入するタイミングは難しいものです。
僕は長年NYダウ工業平均株価を目安にしていますが、USD17,000 を超えたあたりで世界株は割高だと思い、実際にダウがUSD17,000を超えてからはまとまった株式投資をしませんでした。
結果的に米国経済はみなさんご承知の通りです。
以下は2003年からのNYダウ工業平均株価の終値(年末)です。
2013年 USD16,576.66
2014年 USD17,823.07
2015年 USD17,425.03
2016年 USD19,762.60
2017年 USD24,719.22
2018/5月 USD24,415.84
その後も米国は順調すぎるほど成長を続け現在も世界中から資金を吸い上げています。
これを見ると自分の思い込みがいかにいい加減かがわかります。
残念ながらこの程度なのです。
結果的には増えることもなく減ることもない単なる機会損失(実際には損してません)なのですが、逆もまた起こりえたということです。
自分の投資判断はたいていあてにならないという教訓です。
ちなみに頑固な僕はUSD17,000レベルまでまとまった資金での投資機会は控えるつもりです。
現在株価から30%の下落タイミングになります。
生きてるうちにやってこないかもしれませんね。それもまた良しです。