自分となんか向き合わなくていい。
人付き合いも苦手だし、得意なものもない、でも誰かに認められたい。いったい自分てなんなんだろう。
雑誌とか本で自分自身をよく見つめ直して、本当の自分を探そうとかいうのよく見かけますよね。
そんでもって、これを使えば簡単に自分を変えられますとか、これを買えば幸福になれますよとかいう広告もあったり。
あれ信じちゃいけませんよ。
僕が好きな作家のひとりである村上春樹さんは何かの本の中で、「自分というのは、自分という現象の繰り返しである」というようなことを書いてらっしゃいました。
つまり、本当の自分というものはなくて、日々なにかを取捨選択していくことで、自分も形作られていくんだと。
それと、村上龍さんも「自分探しなんかしても自分が空っぽだと気付くだけだ」といったことを書いていたと記憶しています。
自分の中に何かあるというのは幻想で、むしろ自分と向き合わなくていい対象、つまり夢中になれるものを探し続けるしかない。自分が露呈しない何かを見つけるしかないと。
この通りですよね。ほんとに激しく同意です。
自分には何もない。
だけど、楽しいことや美味しいものはいっぱい知ってる。
そう、
それでいいじゃないか。(内田樹さんふうに)