はじめての外国税額控除。
毎年定期的に吐き出される分配金は、月日を重ね知らず知らずのうちに積み上がっていきます。
投信のように自動的に再投資されない、つまり複利効果を得られないデメリットもありますが、手元キャッシュが確実に貯められるのも楽しみのひとつです。
もうひとつ海外ETFのデメリットは、外国源泉税(僕の場合は米国)も徴収されてしまうことです。
分配金への課税のお知らせを開くと、米ドルでの税込金額からまず外国源泉税10%が引かれ、さらに日本国の源泉徴収税20.315%が引かれていることがわかります。二重課税ですね。
日本国内でも相続税や贈与税それに消費税など稼いだ資産に対する課税はあきらかに二重課税ですし、いたるところに見られます。
世の中に理不尽なことはつきものです。国家にインフラや治安をお任せしている以上、税制に従うほかありません。
外国源泉税もそんなものかと長年思ってきました。でも、これって控除できたんですね。
早く言ってよという感じで、今年3月に5年分の申告を行いました。
僕は給与所得しかないので年末にもらった源泉徴収票と証券会社の年間取引通知があれば手続きできます。
インターネットの確定申告書作成ページで丁寧に入力し、僕の場合は印刷の上管轄の税務署へ郵送しました。
これを手間と考えれば手間なのですが、時給換算での労働とすれば極めて高いリターンです。それと税制の知識も深まります。これも複財です。
税制に限らず知らないと得られないことはたくさんあります。すべて自己申告ですし、知らなかったからなんとかしてくれと言っても誰も助けてくれません。
法律や行政の手続きをはじめ税金の仕組みなど世の中には学ぶべきことがたくさんあります。
知っておくと有利になることもあるし、逆に知らないと騙されることもあります。
自分は何も知らないと思うことは大事です。
僕は50歳を過ぎてはじめて外国税額控除を知りました。
いくつになっても、知らないことばかりです。