18歳の子どもへのメール
18歳という歳は自分の将来の方向性をある程度決めなければいけない年齢です。
野球しかないとか音楽しかないとか思い込みが強かったり、両親の職業や家業の影響を受けている場合は別ですが、なにもないところから自分の進路を選ぶ作業は厳しく迷いの連続です。
なにがやりたいのか選択肢が多すぎてどうしていいのかわからないのが正直なところではないでしょうか。
親が生きてきた道や説教はなんの役にもたちませんから、自分を奮い起こして迷いを断ち切るしかありません。
わが家の子どもも進路を決めあぐねているようなので、次のようなメールを送りました。
恥ずかしながら普段まったく話さないのでメールしか方法がありませんでした。
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〇〇へ
高校生活も終盤で不安や迷いもあると思うけど、「まあなんとかなるだろう」程度でいいから。少し能天気なぐらいで。
〇〇はこれまで真面目に生きてきたし、自分を誇りに思っていいと思うよ.....
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といった内容です。
子どもに伝わったかどうかはわかりません。少しでも和らげてあげたいという思いだけでメールしました。
不安のない世界はどこにもありません。なにか唱えたり修行したりすると不安が消え違う人生のステージへ行けるという本やセミナーもありますが、それは幻想です。
そんなことで不安が消えたらそれはグロテスクな世界ではないでしょうか。
ブリッジ・オブ・スパイという映画の中でトム・ハンクスが捕虜(スパイ)に対して「不安じゃないのか?」と問いかける場面がありました。
それに対するスパイの答えは「その不安は役に立つかね?」でした。
ある歌の中には「不安や迷いと無二の親友になれればいい♪」という歌詞もあります。
2つとも僕自身が好きな一節です。
子どもには、これから「なる」ことに思い悩むより、今「する」ことを大事にして欲しいです。
少しぐらいはみだしても自分のペースで、少しずつでいいので前に進んで欲しいです。