種まきの季節。
会社を離れ2週間が経ちました。
下の子から「お父さんなんで会社帰ってくるの早いの?」と聞かれ最初はあやふやに答えていましたが、今の会社を終わりにして新しい仕事をしていくことを優しい言葉で伝えました。なんだかよくわからなかったようですが。
上の子どもにも会社を離れること、そして何も心配しなくていいことを伝えました。それより子どもには自分ができそうなことをトライアンドエラー(試行錯誤)していくといいよという話をしました。
若さは資源だよと。
この間、子どもたちとスキーに行ったり、あちこちの桜を見て回ったり、散歩にプール、本を読んだりと穏やかな日々を過ごしています。
勤務先の後任からは(まだ有休消化中のため)、相変わらず確認の電話がありますが、仕事のことなどすっかり頭から抜け落ちており思い起こすのが至難です。
あの場所にいたことがもう何年も前の出来事のようです。
そしてこの春はじめて畑で種まきを経験しました。
以前の記事で(2018.4.3)両親が都市近郊の農家であることを書きましたが、現在も細々と野菜を作り続けています。
4月を迎えちょうど枝豆を植えるタイミングでしたので、子どもたちも連れ出しみんなで種を植えました。
太陽の柔らかい光と春の花の香りに包まれながら、音もなく静かに黙々と土と向き合いました。
低い姿勢から見上げた空と大地はとても美しい景色でした。
農耕民族であるわれわれの遺伝子は土に触れ作物を育てることに最適化されており、土の匂いに幸福を感じるようにプログラムされてるのかもしれません。
農業の本当の苦労を知らないからかもしれませんが、土いじりはとても心地良く豊かな気持ちにさせてくれました。
こんな気持ちになれるたのも新たな発見です。
一方でこの数日、これからの人生の軸をどうするかについても考え続けています。
この歳になってどうしていいかわかりませんでは中学生レベルですから。
これだという答えはありませんが、今の環境の中で最適な生き方を見つけていくつもりです。
焦りは不思議とありません。これならできそうだと思えることを続けていくだけです。
残りの人生はジタバタせずにビクビクせずに、そんなことを考える毎日です。